2017年02月10日

形の変化と言葉の変化

新しく発表された曲を「新譜」と呼ぶのは、録音というものがなく、楽譜のやりとりしかなかった頃の名残だろうか?

最近、ちょっとした変化に合わせて、いちいち言い方や言葉を変えなくてもいいんじゃないか? と思うことが多い。どうせその新しい言葉もせいぜい数年間しかピッタリはまらないんだろ? とか。

英語圏のレコーディング風景で「録音してるよ」を「Tape is rolling」と言っているのをよく耳にする。もちろん、いまどきテープは使っていないが、それでいいのだ。

最近モヤモヤするのが、音楽配信されるファイルを「音源」と呼ぶことの、しっくりしない“とりあえず感”だ。僕も「音源」と呼ぶことが多いが、この言葉の適用範囲は広すぎる。

始めの頃はよく「MP3」「MP3配信」などと呼ばれたが、案の定「.mp3」意外のフォーマットも増えてきたし、いちいちそれを確認して「AAC買ったよ」とか「AIFF配信してるよ」なんて言う人はたぶんいない。

もしかして我々は、CDの段階で間違えたのではないかと思わないでもない。レコードとCDは、記録媒体としては別物なので、媒体を区別することに意味がある場合は、それぞれ「レコード」「CD」と呼び分け、なんとなく徐々にくっきり分かれてきた感がある。

あのときから、CDも「記録」という意味でレコードの一種だとしておけば、半永久的に「レコード」という言葉でいけたのだ。例えば「CD屋さん」なんて言葉はいらなかったのかも知れない。「タワーレコード」は「タワーレコード」であって「タワーCD」ではない。でも、もう後の祭りだ。音楽配信されているファイルを今さら「レコード」なんて呼べるはずもない。
posted by オオタ at 18:33 | 雑文 | 更新情報をチェックする